「むら」づくりをコンセプトにデザイン この土地は平尾台の麓に位置します。ここはセメント会社の社宅があった土地で、樹木が大きく育っていました。 北九州市内ではありますが、一般的な不動産業界の常識では無謀とも思われるような立地です。 カルスト台地の望む眺望と豊かな田園環境がたいへん魅力的で、迷わず現地の樹木を保存しての開発を提案しました。 その後、慎重にマーケティング調査等を行われ、街造りのコンセプトが支持されることが分かり、事業化することができました。 樹木の位置を測量し、樹木をできるだけ現地に残すように道路の形状を決定しました。 葉張りの大きな桜の木があった所は公園と緑道にすることで保存ができました。 宅地内にもできるだけ大木を残し、樹木に遠慮するように住宅の計画も行われました。 アウテリアはニューズの木村氏のデザインで、住民の皆さまとのコミュニケーションが上手に取られています。 樹木の管理のために住民全員参加の管理組合が組織され、住民同士が協力しながら、環境を美しく保たれています。 国土交通省の平成16年度の「美しいまちなみ特別賞」を受賞されています。